全面委託なら168円の黒字 (給食)

 

 厚生労働省は9月26日に開かれた診療報酬調査専門組織・医療機関のコスト調査分科会(田中滋・分科会長)に、入院患者給食に関するアンケート調査の結果を報告しました。それによりますと、一般病院給食部門の患者一人一日当たりの収支は、全面委託の場合に168円の黒字である一方、完全直営の場合は284円の赤字となっていることがわかりました。

 調査は、医療機関における入院患者給食に関する費用の実態を把握し、入院時食事療養費の単価を決める基礎資料を得る目的で、全国の一般病院・精神病院など955施設で実施しました。平成16年6月の1ヵ月間の給食部門の収支状況をアンケート方式で調べました。このうち、一般病院の調査対象は837、有効回答数は210で、有効回答率は25.1%でした。ここでは、介護保険事業の収入のない134病院の集計結果を紹介します。

 なお、調査では9病院を対象に光熱水量の実測調査を行いました。アンケートでは、光熱水費を給食部門の面積比率で按分して求めますが、実際の費用は面積按分で求めたものよりも多くなると考えられるため、実測した給食部門の費用額から補正係数(4.24)を算出しました。アンケート結果を補正した数字を示しています。

 光熱水費補正後の収支をみますと、一般病院給食部門の患者1人1日当たりの収支は、全面委託の場合、収入2,101円に対し、費用は1,933円で収支差額は168円の黒字です。完全直営の場合は、収入2,064円に対し、費用2,348円で収支差額は▲284円の赤字となっています。また、一部委託の場合は、収入2,001円に対し費用2,190円で、収支差額は▲189円の赤字です。人材のみ派遣の場合は、収入2,015円に対し費用2,036円で、収支差額は▲21円の赤字でした。