明治32年以来初めての自然減 (人口動態)

 

 昨年12月に厚生労働省が公表した平成17年人口動態統計の年間推計によりますと、国内の日本人の自然増加数が明治32年以来初めてマイナスになることがわかりました。外国人を含めた総人口でもマイナスになります。

 自然増加数は出生数から死亡数を引いたもので、社会移動による増減は含みません。17年の出生数の推計は106万7千人です。一方、死亡数の推計は107万7千人です。差し引きでは前年より9万2千人下回り、1万人の自然減となります。

 一般に現状の人口を維持するためには、合計特殊出生率が2.08以上必要とされます。日本では昭和49年に2.08を下回ると(2.05)、年々下がり続け、平成15年は1.2905、16年には1.2888で過去最低を更新しています。国立社会保障・人口問題研究所によりますと、18年をピークに人口が減少に転じると予測されていましたが、2年前倒しで人口減少社会に突入した形となりました。

 項目別に詳細をみますと、出生数は前年より4万4千人減少し、110万人を下回って過去最低です。5年連続の減少になります。一方、死亡数は前年より4万8千人増加して、3年連続の100万人超となりました。インフルエンザの流行もあり、戦後では昭和22年に次いで2番目に多くなりました。

 死因別の動向では1位が悪性新生物(死亡数32万4千人)、2位が心疾患(同17万1千人)、3位が脳血管疾患(同13万2千人)で、上位3疾病の順位は平成2年から変わりませんが、疾病の死亡数はいずれも前年より増加しています。

 そのほか婚姻件数、離婚件数はともに減少しました。婚姻数は71万3千組で、前年より7千組の減少です。一方、離婚数は26万2千組で前年より9千組の減少です。また死産数は3万2千件で、前年より2千件の減少でした。