特定専門医の創設を提案 (日本医師会)

 

 日本医師会は1月24日の会見で、「我が国における専門医のあり方」と題する学術推進会議(座長=高久史麿氏)の報告書を説明したほか、医療制度改革の患者負担増に反対する1800万人の署名を集め、衆参両院議長に提出したことを発表しました。

 報告書は、平成16年11月に学術推進会議が植松治雄日医会長からの諮問を受けて、2年にわたり検討を続けてきたものです。無制限に増える専門医の数を限定し、診療報酬上の評価も視野に入れた特定専門医(仮称)の創設などを提案しています。

 報告書では現在の専門医について、@学会員の中で専門医が占める割合や認定基準が学会によって異なる、A専門医の医療技術が担保されていない、B専門医の医療事故が少なくない、C一般の人は国がお墨付きを与えた専門医であると考えている、などの問題点を指摘しています。米国やドイツの専門医制度の調査・研究も行っています。

 特定専門医については、「日本専門医認定制機構に加入し、かつその専門医の表示が認められている学会の中から特定の診療科を選び、かつ該当する専門医の数を限定」した上で認定します。認定は日本医学会、日本医師会、日本専門医認定制機構、学識経験者、市民の代表などで構成する第三者機関が行います。行政機関もオブザーバーとして参加します。高久史麿氏は個人的な考えとして、特定の診療科の一つに、「心臓血管外科」を挙げました。

 特定専門医は限定された分野の高度な技術を必要とする専門家でありますが、各分野に細分化する前に必要な、共通の知識・技能を保証する認定医制を新たに位置づけ、特定専門医との二段階制とすることも提案しています。認定医取得のカリキュラムに、日本医師会生涯教育カリキュラムを取り入れることも提言しました。