地方の募集定員の割合増える

 

 

 厚生労働省は4日、22年度の臨床研修病院の施設数や募集定員数を発表しました。基幹型臨床研修病院は、新臨床研修制度導入以降初めて減少しました。研修生の募集定員は、地方が初めて6割を超えました。

 基幹型臨床研修病院は1051病院(新規指定分は除く)で、前年度比▲63病院です。内訳は、臨床研修病院940(▲63)、大学病院111(前年度と同)です。

 指定の辞退を申し出た病院が多数あることについて厚労省は、5月の指定基準の見直しの影響と推測します。制度の導入以来、増え続けた病院数は初めて減少に転じました。

 研修医の募集定員は、前年度比▲765人の1万683名(新規指定分は除く)です。平成20年度をピークに2年続けて減少しました。東京や神奈川、大阪などの6都府県で減少し、都心部の定員の割合は39.7%(▲1.6ポイント)となり、初めて4割を切りました。それ以外の地方は60.3%(1.6ポイント増)でした。

 募集定員のうち大学病院は46.5%を占めました(▲0.1ポイント)。厚労省は「制度導入以降、減少傾向にあった大学病院の割合が下げ止まった」と指摘しました。とくに地方の定員に占める大学病院の割合は44.0%で、0.9ポイント増加しました。大学病院の割合が増えたのは制度導入以来、初めてのことです。

 5月の制度見直しでは研修プログラムの基準の弾力化が行われました。従来の7診療科必修ローテートの研修プログラムは約2300人と全体の2割程度で、残りの約8400人は弾力化されたプログラムの募集です。

 同日の医道審議会臨床研修部会では新たに7病院に指定されることを決めました。現時点では、各病院2名の定員が見込まれます。最終的には9月下旬に決定の予定です。