4〜5月は例年通りの伸び率

 厚生労働省保健局調査課はこのほど、平成24年4月〜5月の医療費の速報値を公表しました。受診延日数などの影響を受けない1日当たり医療費の伸び率は例年通りの3.1%を示しました。24年度は診療報酬改定がありましたが、ほぼゼロ改定であり、医療費の動向に影響を与えなかったことが確認された形です。

 

 24年度改定は0.004%のわずかなプラス改定で、国費で4億円、全体で16億円にすぎません。23年度で37.8兆円に達する医療費と比べれば微々たるものです。24年度改定は医療費の動向に対してはほとんど影響を与えないと予想されました。

 

 一方で、改定とは無関係に、医療費は高齢化や医療の高度化の影響で毎年度増加しています。3%強の伸びが例年続いており、24年4月〜5月の1日当たり医療費は3.1%でした。例年通りの伸び率であるため、24年度改定は改定率に見合います。ただ2ヵ月のみの伸び率であって、改定以外の影響もあることから、24年度を通して判断する必要があります。

 1日当たり医療費を種類別にみると、医科入院は4.1%、医科入院外は2.6%、歯科は2.1%、調剤は▲0.0%となっています。医科入院外と調剤を合わせると2.4%です。医科入院が入院外より伸び率が高い傾向が続いています。調剤の伸び率が低いのは薬価改定(▲1.38%)の影響と考えられます。

 

 1日当たり医療費ではなく、全体の医療費の伸び率をみると、2.1%で低くなっています。4月は▲0.6%、5月は4.9%で、4月の伸び率がマイナスです。受診延日数が4月は▲4.1%であるのが響きました。医療機関の休日数等の影響を補正した伸び率でみても、1.3%とさらに低くなっています。2ヵ月では、特殊な要因の影響を受けやすく、年度を通して動向をみる必要があります。